開湯1000年を越える、歴史ある温泉郷。
“筋肉をほぐす湯”ということから“筋湯温泉”と名付けられ、
肩こり等に効能があるとされている。
この名湯、せっかくなので宿泊先の宿だけでなく、
温泉街にある4つの共同浴場でも堪能したい。
約2mの高さから湯が落ちる「うたせ大浴場」は、
“日本一のうたせ湯” の異名をとる浴場。
共同浴場とはいえ、すべて清潔で風情もあり、
しっとりと湯巡りを楽しみたい人にもオススメだ。
また温泉街から徒歩で約20分の場所には、
モクモクと白煙を上げる「小松地獄」がある。
地面が裂けたような迫力ある光景は、
まさに地獄と呼ぶにふさわしい。
このボコボコと震動する大地が、
筋湯の湯の良さを雄弁に語ってくれる。
地球上にある泉質全11種類のうち、なんと10種類を有するのが別府温泉。
湧出量は日本一、世界では第二位を誇り、まさに世界に名だたる湯天国だ。
そんな別府は大きく8つの温泉地に分けられ、通称“別府八湯”と呼ばれている。
別府温泉もそのひとつに該当する。
この豊富な大温泉地帯の中で88湯をめぐるスタンプラリー「別府八湯温泉道」は、
全国各地から温泉通がこぞってチャレンジするほどの人気ぶり。
このほか、各地をじっくりと回る散策プログラム「別府八湯ウォーク」が
通年実施されるなど、何度訪れても新鮮な町、それが別府だ。
レトロな街並みを色濃く残し、常に進化し続ける別府の町は、
訪れる人を常に魅了してやまない。
周囲を1000m級の山々が囲む由布院温泉は、
秀峰・由布岳と霧深い金鱗湖に代表される、風光明媚な温泉地。
秀峰・由布岳は豊後富士とも称され、その優美な姿は街のシンボルともなっている。
また湯布院の風物詩でもある朝霧を生むのが、
この金鱗湖。湖底から冷泉と温泉が湧いているため、冬場でも水温が高い。
そのため冷え込んだ明け方には湖面から霧が発生し、
湯布院の街は瞬く間に幽玄の美に包まれる。
この美しい自然とともに観光客を魅了しているのが、
センスの良いショップやカフェ、美術館といった観光スポット。
これらの個性的な存在が、湯布院の街を華やかに彩る。
訪れる度に新たな発見がある、それが湯布院の一番の魅力なのかもしれない。